新生児の声帯麻痺
Neonatal Vocal Cord Paralysis
NeoReviews Vol.10 No.10 2009 e494
新生児の声帯麻痺についての論文です。新生児声帯麻痺は、乳児期の急性、慢性の呼吸異常の重要な原因である。両側声帯麻痺の乳児は正常な啼泣にもかかわらず、著明な呼吸不全を呈しており、重症例では緊急の気管切開が救命のため必要なこともある。片側の声帯麻痺は大抵、乳児の声異常の大きな原因となるが、呼吸不全は軽度である。声帯麻痺の多くは、心臓手術の際に左反回神経を傷つけたためにおきる医原性のものである。声帯麻痺はまた先天的、神経疾患によってもおきる。声帯機能不全は大抵時間とともに良くなるが、完治は年単位である。声帯麻痺をもつ乳児は、誤嚥や人工呼吸器機関の遷延、呼吸疾患、慢性の摂食障害などの危険がある。軟性の気管支ファイバーや直接喉頭鏡を用いた定期的声帯機能の一連の検査は、気道を観察するのに、経過とともに麻痺が改善していくのをみるのに重要である。声帯麻痺の乳児はまた将来の内科的、外科的な治療の必要を決めるためにも頻回の観察が必要である。


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