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カテゴリー「筋」の30件の投稿

2009年12月25日 (金)

デジェリン・ソッタス病における経口クルクミンの効果

Effect of oral curcumin on Dejerine-Sottas disease.
Pediatr Neurol. 2009 Oct;41(4):305-8.

デジェリン・ソッタス病における経口クルクミンの効果についての論文です。
クルクミンはデジェリン・ソッタス病のマウスモデルの臨床的、神経病理的所見を改善する新しい治療薬である。今回重症の筋力低下、側弯、呼吸障害をもつデジェリンソッタス病(Ser72Leu点変異)の15歳白人女児に対し経口クルクミンで12カ月間の薬物漸増安全試験をおこなった。患者は経口クルクミン50 mg/kg/日を最初の4カ月摂取し、その後75mg/kg/日に増量し、12カ月間で終えた。結果の測定は、筋の長さ、肺機能、上下肢の障害度、神経生理学的検査、健康関連のQOLで行った。12か月後、患者に副作用は認めず、服用も順調であった。客観的な測定結果はあまり改善がなかった。膝の伸展度と脚長は若干改善したが、手と肘の長さは減少した。肺機能障害、手の機能障害、上下肢の障害度は横ばいか減少した。神経生理学的検査は変化がなかった。両親の報告では治療後12カ月でQOLはほとんどの項目で改善し、特に自尊心が改善した。本人のQOLでは、最初の外来で評価したところ、これらの結果と類似していたが、全体的に幸せと満足を感じていた。さらに乳幼児における重度の脱髄性ニューロパチーに対するクルクミン投与の効果と安全性について研究して行く必要がある。

.J Neurolのタイトル

訂正:新規チチン変異を認めた脛骨筋ジストロフィーの最初のイタリア家系
発作性運動性コレアアテトーゼの視床高次構造異常(拡散テンソル研究)
農村環境とALSの危険因子(症例対照研究)
DOK7遺伝子に変異を認めた先天性重症筋無力症15人の表現型遺伝子型分析
新規αトロポミオシン3変異により生じた常染色体優性のネマリンミオパチー
急性の間欠性ポルフィリン症患者に認めたRPES
脳脊髄液減少とMRI所見との解離
動物とのキスで感染したパスツレラ髄膜炎
髄膜血管神経梅毒による健忘症候群
磁化率強調画像(SWI)により得られたPKANによる黒質淡蒼球の鉄蓄積
屈曲誘発頚部ミオパチーは後部硬膜におけるエラスチン線維減少と肥厚を関連がある。
ミトコンドリアミオパチーの酸化ストレスマーカー(基礎値とシステインドナー栄養後
の値)
CANOMADニューロパチーにおけるリツキシマブによる治療成功経験
フリードリッヒ失調症の運動再プログラム障害は小脳障害を反映している。
CNVは非CMT1Aシャルコーマリートゥース病のまれな原因である

2009年12月23日 (水)

鉄-硫黄クラスター欠損ミオパチーにおけるアンチセンスオリゴヌクレオチド治療

Antisense oligonucleotide therapeutics for iron-sulphur cluster deficiency myopathy.
Neuromuscul Disord. 2009 Dec;19(12):833-6. Epub 2009 Oct 20.

鉄-硫黄クラスター欠損ミオパチーにおけるアンチセンスオリゴヌクレオチド治療についての論文です。鉄-硫黄クラスター欠損ミオパチーは、成熟mRNAにおける微小エクソンを含むISCU内の深部イントロン変異によっておきる。ISCUは鉄-硫黄クラスター集合体蛋白IscUをコードする。鉄-硫黄クラスターは、呼吸鎖を含むほとんどの基本酸化還元変化に重要な役割を果たす。ほとんどの患者は、易疲労性、呼吸不全、簡単な運動での発汗といった小児期発症の非進行性のミオパチーを特徴とする表現型のホモ変異をとる。重症筋力低下、運動負荷不耐、心筋症といった早期発症緩徐進行性の重症型はイントロン変異のミスセンス変異が組み合わさっておきる。3人のホモの患者から得たアンチセンスオリゴヌクレオチドをもった線維芽細胞を48時間培養し、正常のスプライスパターンに100%修復した。修復は安定しており、21日後でも正しくスプライスされたmRNAが依然優位であった。

.J Neurol Neurosurg Psychiatryのタイトル

血管性認知異常の臨床症状
重症筋無力症と関連のある後天性リップリング筋疾患
認知症診断と研究における髄液中のバイオマーカーの有用性とバイオマーカーの倫理的考察(ヨーロッパアルツハイマー病コンソーシアムにおける見通し)
閉塞性無呼吸症候群:症候性高CK血症が原因である可能性
仮面レストレスレッグス症候群
から中程度のアルツハイマー病における基底核ドパミン放出するドネペジルは効果がない。
頭蓋内動脈瘤の場所による危険因子の違い
脳エコーにおける高急性ウェルニッケ脳症で認める乳頭体高エコー。
変異クロイツフェルトヤコブ病:ポルトガルの最初の症例は早期発症、長期経過で非典型的な病理像であった
免疫関連視神経炎における視神経脊髄炎-IgG(アクアポリン4)抗体
重度の脳室内出血における脳室内フィブリン溶解療法ための単一対両側の脳室外ドレナージ
晩期発症型上腕肩甲型筋ジストロフィーとホジキン病の放射線治療後の筋力低下
錐体路徴候のある遺伝性運動ニューロパチーの皮質興奮性:ALSとの比較
SEPT9遺伝子のR88W変異による遺伝性神経性アミオトロフィーの表現型範囲
進行性ミオクロニーてんかんを呈した成人発症Leigh脳症におけるミトコンドリア14487T>C変異
中程度重度の脳損傷後の予後を予測する外傷後もうろう期間の臨床的有用性の多施設研究
妄想性同定錯誤症候群と片麻痺性片頭痛を結びつける皮質浮腫
顔面と舌の血管腫と関連する大脳増殖性血管障害
行動障害におけるDATSPECTの役割

2009年11月18日 (水)

筋ジストロフィーと自閉症スペクトラム疾患との関係

Association of autistic spectrum disorders with dystrophinopathies.
Pediatr Neurol. 2009 Nov;41(5):339-46.

筋ジストロフィーと自閉症スペクトラム疾患との関係についての論文です。85人の筋ジストロフィーの男児と51人の兄弟に社会コミュニケーション質問紙をしてもらい、自閉症スペクトラム疾患と親のストレスに関する小児の行動について書いてもらった。21人の筋ジストロフィー男児が自閉症スペクトラム疾患の可能性があるスコア以上であったが、その兄弟はスコア以上のものはいなかった。スコア以上の小児をもつ母親に自閉症Diagnostic Interview-Revisedを用いて、より詳細な質問をしたところ16人が自閉症の診断基準をみたした。明らかな社会相互作用やコミュニケーションにおける質的異常が全員で認める一方で、制限的で繰り返す運動はあまり認めなかった。さらに筋ジストロフィーと自閉症スペクトラム疾患を併せ持つ男児の親は、筋ジストロフィー単独の親より、多くのストレスを感じている。筋ジストロフィーと関係のある行動異常に目を向けることは、筋ジストロフィーを持つ全家族がよく暮らしていくために必要なことである。

2009年11月14日 (土)

神経筋疾患の若年患者の痛み

Pain in youths with neuromuscular disease.
Am J Hosp Palliat Care. 2009 Oct-Nov;26(5):405-12.

神経筋疾患の若年患者の痛みについての論文です。神経筋疾患(NMD)の42人の小児の痛みの有病率と特徴を、人口データと機能データを含む詳細なインテーク面接と構造化質問票により総合評価を行った。慢性の痛みを訴える若年者はさらに痛みの特徴、場所を聞き、強さを11ポイントスケールと修正Brief Pain Inventory (BPI)により評価した。24人の男児と18人の女児で、年齢は9歳から20歳であった(M = 14.8, SD = 2.96)。患者には14人がDMD、6人が緊張型筋ジストロフィー、2人がベッカー型筋ジストロフィー、2人gな肢帯型ジストロフィー、2人が先天性筋ジストロフィー、1人が顔面・肩甲・上腕筋ジストロフィー、他の15人が他のNMDに分類された。21人が歩行可能で、26人が電動車イス、9人が手動式車イスで、3人が松葉杖、一人が歩行器であった。23人の若年者が慢性疼痛を訴えていた。現在の痛みの強さは1.3(0-6段階)でここ一週間での平均的痛み強度は2.39(0-7段階)、平均痛み時間は8.75時間であった。下肢の痛みを最も多く訴え、83%が治療を要した。このスタディで示すように、痛みはNMDの若年者の大きな問題である。これらのデータは痛みの評価と治療がNMDの若年者のケア標準の重要部分にする必要があることを示している。

2009年9月 3日 (木)

 脊髄筋委縮症乳児の髄液中のグリア細胞由来神経栄養因子の上昇

Increased levels of glial cell-derived neurotrophic factor in CSF of infants with SMA.
Pediatr Neurol. 2009 Sep;41(3):195-9.

 脊髄筋委縮症乳児の髄液中のグリア細胞由来神経栄養因子の上昇についての論文です。脊髄筋委縮症(SMA)の運動ニューロン死の原因は未だ分かっていない。実験動物モデルでは、神経栄養因子が、運動ニューロンの生存と分化をサポートするのに大きく関わっているとされているが、病気の進行と運動ニューロンの障害にニューロトロフィンが関わっているという臨床的な論文はない。この研究の目的は、6人のSMA患者と6人のコントロールで髄液中の3つの神経栄養因子(神経成長因子、脳由来神経栄養因子、グリア細胞由来神経栄養因子)の発現を調べることである。神経栄養因子のレベルは免疫酵素法を用いて測定した。SMAの患者ではコントロールと比べて、統計的にグリア細胞由来神経栄養因子の著明な増加を認めた。一方神経成長因子や脳由来神経栄養因子は、グループ間で著名な差を認めなかった。グリア細胞由来の神経栄養因子は、脊髄運動ニューロンで最も強力な生存因子のひとつである。グリア細胞由来の神経栄養因子の増加は、脊髄における神経細胞の減少や障害に対する反応を示し、また障害を受けた脊髄運動ニューロンの軸索の発芽やシナプスの再構築と関係していると思われる。

2009年9月 2日 (水)

周産期発症、ミオパチータイプのVLCADDの新規変異

Novel mutation of early, perinatal-onset, myopathic-type very-long-chain acyl-CoA dehydrogenase deficiency.
Pediatr Neurol. 2009 Aug;41(2):151-3.
 周産期発症、ミオパチータイプのVLCADDの新規変異についての論文です。男性新生児が胎児仮死、新生児仮死、一過性高CK血症を呈し、その後、乳幼児期に1年に1-2回繰り返す横紋筋融解を呈した。6歳時に血清の総、フリーのカルニチンが低下していることがわかり、筋線維の軽度大小不同と脂肪滴の増加を認めた。血液と血清の脂肪酸分析では5テトラアデノシンレベルが上昇し、線維芽細胞のパルミトイルCoA/オクタノイルCoA比のアシルCoAデヒドロゲナーゼ活性は減少していた。DNA分析の結果、エクソン9のA790Gとエクソン10の997 ins Tの複合ヘテロ変異であることがわかった。これはミオパチータイプのVLCADDの新規変異であった。患者は13歳になった。
空腹を避けることや高炭水化物、低脂肪食といった食事療法、横紋筋融解の発症初期の点滴などを行い、身体精神発達は正常内に保たれている。周産期発症ミオパチー型VLCADDの患者は報告がない。彼の新規変異は臨床像と関係があるかもしれない。

2009年8月22日 (土)

筋ジストロフィー:中枢神経とα-ジストログリカンのグリコシル化異常と脳奇形

Muscular Dystrophy: Central Nervous System {alpha}-Dystroglycan Glycosylation Defects and Brain Malformation.
J Child Neurol. 2009 Jul 25.
筋ジストロフィー:中枢神経とα-ジストログリカンのグリコシル化異常と脳奇形についての論文です。筋のαジストログリカンの欠乏を伴う先天性筋ジストロフィーに罹患した患者について報告する。脳マクロ解剖では滑脳症と厚脳回を認めた。ミクロ解剖では白質の異所性灰白質を認めた。脳幹と小脳は正常であった。前頭葉皮質と異所性灰白質核でのαジストログリカン発現はなく、小脳では正常の発現であった。これらの結果はαジストログリカンのグリコシル化が筋疾患と脳のテント上奇形に関与していることを示している。関連のある症候群でよく認める遺伝子の変異は見つからなかった。それゆえ、このケースでは新しい遺伝子が、小脳は除くαジストログリカンのグリコシル化異常や皮質の細胞移動障害を伴う先天性筋ジストロフィーと関連があると思われた。

2009年7月21日 (火)

 無呼吸を伴う先天性筋無力症症候群

Congenital myasthenic syndrome with episodic apnea.
Pediatr Neurol. 2009 Jul;41(1):42-5.

 無呼吸を伴う先天性筋無力症症候群についての論文です。先天性筋無力症症候群は、診断が難しく、特に古典的な症状を呈さない新生児においては特に難しい。先天性筋無力症症候群による無呼吸は、乳児の難治性無呼吸のまれな原因となる。今回、生後6ヶ月を最初に9回の重症の無呼吸を呈した乳児を報告する。患者は眼瞼下垂が明らかになる以前に検査を繰り返し、コリンアセチルトランスフェラーゼの欠損から先天性筋無力症症候群の一群と診断された。ミダゾラムは、5回の無呼吸で効果があるように思えた。エドロホニウムテストと反復神経刺激により診断が裏付けられた。変異解析でT354MとA557Tの複合へテロ変異が見つかった。後者は新規変異であった。患者の呼吸状態はピリドスチグミンにより安定化し、3歳時には歩行可能となった。ピリドスチグミンはコリンアセチルトランスフェラーゼ欠損症の初期治療であるが、この患者の無呼吸に対するミダゾラムの効果は興味深く、さらなる研究が必要である。

筋疾患による無呼吸なんだからミダゾラムは悪化しそうな感じがするのに、変ですね。確かに興味深いです。

2009年7月13日 (月)

インディアンの家系における細管集合体ミオパチー

Autosomal recessive tubular aggregate myopathy in an Indian family
European Journal of Paediatric Neurology Volume 13, Issue 4,Pages 373-375

インディアンの家系における細管集合体ミオパチーについての論文です。細管集合体ミオパチーは世界中で25例の報告があるが、白人に多く、主に常染色体優性遺伝を呈する。今回、常染色体劣性遺伝を呈したインディアン家系について報告する。この家系は同じ病気にもかかわらず、異なる臨床症状を呈した。

2009年6月 4日 (木)

若年性の筋無力症

Juvenile myasthenia gravis.
Muscle Nerve. 2009 Feb 19.
若年性の筋無力症についての論文です。若年性の筋無力症は成人の筋無力症と似た病態生理にて生じるが、重要な違いもあり、多くは病因、症状、治療決定事項に関するものである。性比と血清学的に陽性の患者に割合が思春期前後で異なる。診断評価は成人と似ているが、若年者の場合、特別な手法として単一線維筋電図が必要なこともある。小児と思春期患者における治療は、長期ステロイドが主流であるが、他の治療法であるグロブリン注射や血漿交換は、成人よりもより重要な治療法となる。ステロイド以外の治療法は再発例によく使われるが、悪性のリスクのため注意を呼びかける必要がある。

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