血清S100Bレベルと頭部外傷による小児の頭蓋内障害(ICI)の関係
Relationship of serum S100B levels and intracranial injury in children with closed head trauma.
Pediatrics. 2009 Oct;124(4):e697-704. Epub 2009 Sep 28.
血清S100Bレベルと頭部外傷による小児の頭蓋内障害(ICI)の関係についての論文です。今回の目的は、頭CTでCHTやICIがみつかった小児では血清のS100Bが高いか、また長い頭蓋骨骨折がCHTや骨折の小児のS100Bレベルにどうか調べることである。最近小児救急センターを訪れたもしくは頭部外傷で6時間以内に病院から搬送された18歳以下の小児で頭部CTを行った人を前方視的に調べた。ICIの有無にかかわらず小児の血清S100Bレベルと長骨折を、共分散分析により評価した。152人の小児が対象となりICIのある24人とICIのない128人を前方視的に観察した。 25人に長骨折を認めた。ICIの小児は、ICIのない小児よりもかなり若かった (6.9 vs 9.8 年; P = .01)。障害後の静脈穿刺の時期はICIのない小児でかなり遅かった。平均S100BレベルはICIの小児でかなり高く、長骨折の小児や非白人でも高かった。静脈穿刺の時期や長骨折や人種を合わせた後では、平均S100Bレベルは、ICIのある小児で若干高値であった。ICIの発見のためにS100Bレベルの測定が有用性(曲線下面積として表す)は、0.67であった。論として静脈穿刺の時期、長骨折、人種を合わせた後では、S100Bのレベルは、ICIのある小児ではICIのない小児よりも高い。しかしながらICI発見のために血清S100Bを測定する意味はなさそうだ。


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