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カテゴリー「先天奇形」の42件の投稿

2009年12月19日 (土)

常染色体優性の進行性外眼筋麻痺と多臓器不全におけるTwinkle遺伝子の新規変異

Novel Twinkle gene mutation in autosomal dominant progressive external ophthalmoplegia and multisystem failure.
Neuromuscul Disord. 2009 Dec;19(12):845-8. Epub 2009 Oct 22.

常染色体優性の進行性外眼筋麻痺と多臓器不全におけるTwinkle遺伝子の新規変異についての論文です。成人発症の常染色体優性進行性外眼筋麻痺(adPEO)のサウジアラビア家族が後期発症の可逆性中枢神経、呼吸、肝機能、内分泌異常を呈した。臨床所見はミトコンドリア機能異常を疑わせ、多ミトコンドリアDNA欠失を、サザンブロットではなくロングなリアルタイムPCRにより同定した。病気は新規のtwinkle蛋白におけるPEO1のLeu360Glyのヘテロ変異によって起こされた。adPEOとTwinkle遺伝子変異によって起きる表現形には、このような特異な臨床所見も含まれることが分かった。

.Epilepsiaのタイトル

局所てんかんの小児において言語の左右差は言語記憶と関連がある。
早期ミオクロニー脳症患者に認めた皮質下構造から機能的皮質分化:機能神経画像検査
ワダテストにおける一過性震撼によりヒトの体温調節理解を与える
欠神発作の遺伝動物モデルにおけるエトサクシミドとレベチラセタムの早期長期治療の抗てんかん効果の比較
アフリカにおける嚢尾虫症とてんかんの関連の多相関分析
いろいろな気象でのけいれんをさける風車の能力
海馬硬化を合併した皮質形成異常の外科的治療
Dravet症候群と脳深部刺激(治療ご10年のけいれんコントロール)
てんかんにおける精神異常と自殺行動:コミュニティを母集団とした症例対照研究
てんかん手術後の社会心理的予後:性格の役割
インターネットを持ちいたてんかん研究の患者集め:ニュージーランドでのパイロット研究の結果
精神的非てんかん性けいれん患者における基礎となる高コルチゾール状態と外傷
トピラマート過量投与:非常に高いトピラマート血清濃度と非けいれん性てんかん重積の症例報告
側頭葉てんかんにおける発作に影響する徴候は性と年齢に関係する
薬物抵抗性てんかんの定義
家族性片麻痺性片頭痛は、ATP1A2変異FHM2家系における熱性けいれんと関係がある
アレイCGHで見つかった精神遅滞とインファンタイルスパズムと関連があるCACNA1Aを含む
19p13.13における0.7Mb欠失
アンジェルマン症候群:現在の知見と研究見通し
てんかんにおける突然の予期しない死の危険因子としての季節
背側海馬に対する高周波電気刺激+抗てんかん薬は、マウスのピロカルピン誘発てんかんを良くする。

2009年12月13日 (日)

13,18,21トリソミーの再発のリスク

Recurrence risks for trisomies 13, 18, and 21.
Am J Med Genet A. 2009 Dec;149A(12):2716-22.

13,18,21トリソミーの再発のリスクについての論文です。目的は13,18,21トリソミーにおいて、次子の妊娠の際に以前にこれらのトリソミーを産んだ女性ではリスクが上がるかどうかを調べることである。この問題の調査には出産異常調査データを用いた。5906人の13,18,21トリソミーを生んだ3つのオーストラリア人の出産異常調査が妊娠データで調べたところ、以後3713回の妊娠で75人それらのトリソミーであった。妊娠15週時点での次子もトリソミーである相対リスクを、母体の年齢の次子もトリソミーである相対リスクによる数と実際の認めた数を比較することで推定した。以前にトリソミーだった場合の次子もトリソミーである増加リスクは、13もしくは18トリソミーで3.8倍、、以前の妊娠が35歳以下であるときは、13もしくは18トリソミーで7.8倍であった。21トリソミーの増加リスクは2.2倍、、以前の妊娠が35歳以下であるときは、21トリソミーで3.5倍であった。以前が21トリソミーで次に違うトリソミーになるリスクは1.4倍であった。結論として以前の妊娠でトリソミーであった女性は、特にその時に35歳以下であった場合、次の妊娠でもトリソミーであるリスクは増えるようである。

あくまで全体的なお話で、リスクは個々のトリソミーの原因にもよります。実際のリスクは遺伝専門医に聞いてください。

.Childs Nerv Systのタイトル

希少症例:小児の腫瘤形成性脱髄性病変 によるADEMに対する脳外科的治療
正常の脊髄における神経抗原と関連腹側背側蛋白の発現
小児てんかん外科における5つ中
単極子を用いた術中運動皮質マッピングの刺激閾値ポテンシャル
小児のAVMの多科治療(単一施設20年の経験)
放射線治療小児における頭蓋内粘液腫の外科的治療
乳児の外傷性髄膜出血の自然予後
乳児における虐待と事故の臨床的、画像的、眼科的所見
外傷性脳損傷時に炎症が何を起こすか。
小児における頭蓋内微小透析
NF1と中枢神経のハイグレード腫瘍
体外受精(IVF)によって生まれた乳児における非典型的奇形腫様/横紋筋様腫瘍
術中神経生理学的モニタリング(小児脳外科医の仕事におけるインパクト)
脳酸素化のモニタリング
外傷性脳損傷における頭蓋内圧モニタリング
神経集中治療における大脳エネルギー代謝と微小透析
小児外傷性脳損傷時におけるベッドサイド大脳血行モニタリングの実際

腫瘤形成性脱髄性病変 (Tumefactive demyelinating lesion: TDL)

2009年12月12日 (土)

CNTNAP2とNRXN1変異を認めた常染色体劣性Pitt-Hopkins症候群様精神遅滞患者

CNTNAP2 and NRXN1 are mutated in autosomal-recessive Pitt-Hopkins-like mental retardation and determine the level of a common synaptic protein in Drosophila.
Am J Hum Genet. 2009 Nov;85(5):655-66. Epub 2009 Nov 5.

CNTNAP2とNRXN1は常染色体劣性Pitt-Hopkins症候群様精神遅滞患者に変異を認め、ショウジョウバエの共通シナプス蛋白のレベルを決定するという論文です。ニューレキシンスーパーファミリーの関連メンバーであるCNTNAP2やNRXN1のコピーナンバーバリエーションやSNPsのヘテロは、言語発達遅滞、自閉症スペクトラム疾患、てんかん、統合失調症などの多種の神経精神異常と関連がわると言われている。今回、重度の精神遅滞、自閉行動、てんかん、呼吸異常といった表現型がPitt-Hopkins症候群と重なる徴候を持つ4人の患者に対して、CNTNAP2やNRXN1の分子核型分析と変異スクリーニングを行い、新規のホモならびに複合ヘテロ欠失と変異を見つけた。私たちの179人の患者の少なくとも1%の頻度で、CNTNAP2の劣性障害が重度の精神遅滞に寄与していると思われた。NRXN1のシナプスでの役割は確立され、今回の報告のようにシナプスでの欠損が精神神経障害や重度の精神遅滞になるということが示唆される一方で、CNTNAP2がコードする蛋白CASPR2のシナプスにおける役割の証拠がは未だない。今回モデルとしてショウジョウバエを用いて、fly Nrx-Iとして知られるCASPR2のオーソロガス遺伝子であるNrx-Ⅳがシナプスに局在化していることを示した。これらの蛋白が過剰発現することで、シナプスの形態が再構築され、神経伝達物質放出のシナプスドメインである活性部位の密度が上がる。さらにはNrx-ⅠとNrx-Ⅳの両方が、シナプス前活性部位蛋白であるBruchpilotのレベルを決定しており、それはNrx-ⅠとNrx-Ⅳに共通の分子メカニズムがあるということを示している。それゆえ私たちは、シナプスメカニズムにおける類似性から、ヒトのNRXN1とCNTNAP2の欠損によって似たような臨床表現型となると考えている。

Bruchpilotはショウジョウバエの構造的完全性とシナプス活性域の機能に必要である蛋白。

Am J Med Genet Aのタイトル

ムコリピドーシスⅡおよびムコリピドーシスⅢの患者における細胞株の分子解析
家族性多発小腸閉鎖と後鼻孔閉鎖(新しい症候群か?)
眼白子症を併発したWaardenburg症候群タイプⅡのdigenic遺伝と思われる証拠
新しい常染色体劣性症候群(両眼隔離、特徴的顔貌、精神遅滞、短指症、性腺異常)
中央ヨーロッパ人種91家系における非症候性口顔面裂のゲノムワイド連鎖解析
Feingold 症候群小児のMRIと大脳小脳白質異常
屈曲肢異形成と非屈曲性屈曲肢異形成患者におけるSOX9の変異解析と上流域の単一コピーナンバー多型解析
不均衡型Y;12転座における2症例の出生前診断
先天性低下垂体患者におけるSIX3変異無
13,18,21トリソミーの再発率
無眼球症と小眼球症の遺伝型表現型関連と新規SOX2遺伝子変異
アレイCGHで同定された15q24欠失患者4人の遺伝型表現型関連
Schilbach-Rott症候群に似た精神遅滞、眼間狭小、口蓋裂を呈する常染色体優性症候群
X染色体父→息子遺伝(父性性染色体ヘテロダイソミーの症例)
22q11.2症候群の非典型例モデルとしての椎体欠損

digenic mutation:別の二つの遺伝子においてそれぞれの変異
doublemutation:一つの遺伝子の中に変異が二つある

2009年12月11日 (金)

先天性中枢性低換気症候群を呈した早産児の小脳MRI異常

Cerebral MRI abnormalities in a premature infant with later confirmed congenital central hypoventilation syndrome.
Eur J Pediatr. 2009 Dec 2. [Epub ahead of print]

先天性中枢性低換気症候群を呈した早産児の小脳MRI異常についての論文です。睡眠と同時に換気障害を起こした早産児を提示する。さらに全身の筋緊張低下も合併していた。便の排出遅延と肛門括約筋の緊張亢進を示し、ヒルシュスプルング病と思われた。これらの徴候から先天性中枢性低換気症候群が疑われたため、DNA分析を行ったところPHOX2B遺伝子の変異から確定診断となった。脳MRIでは内包を含む白質の障害を認めた。このタイプの白質障害は、出生時仮死のない早産児では報告がない。

尺骨乳房症候群:尺側上肢,乳腺およびアポクリン汗腺の低形成、停留精巣、GH分泌不全性低身長を特徴とする。
Wiedemann-Rautenstrauch症候群:新生児早老症様症候群。出生時から早老症様顔貌や症状が認められ,胎児期と生後を通じて著しい成長障害をきたす予後不良の症候群。

Am J Med Genet Aのタイトル

無肢症、口蓋裂、全前脳胞症(別のカテゴリー)
尺骨乳房症候群とTBX3遺伝子
ラミンA/C遺伝子変異のないWiedemann-Rautenstrauch症候群
異壁破裂と肺低形成を合併したメビウス-口顎四肢低形成症候群
表現形が正常な母から受け継いだ2.3Mb重複により生じた18染色体短腕末端の7.1Mb欠失症の遺伝
偽アミノプテリン症候群(新しい特徴の例報告)
マージニ-ナイハン症候群(肺無形成、先天性心疾患、第1指奇形)
ゴールデンハー症候を示した遠位22q11.2欠失小児と頭蓋内非典型的奇形腫様ラブドイド腫瘍
SHOX遺伝子を含む重複と下流の遺伝的に保存された配列
両側病変を持つポーランドシークエンス
ヌーナン症候群同胞における12番染色体の均衡型再構成の分子特徴
「それは考えなければいけない問題である」非妊娠女性におけるX脆弱症候群にための保因者診断の決定
正常表現形の人に認めた5p同腕染色体付加のためによる5番染色体短腕テトラソミーモザイク
HOX遺伝子の遺伝変化とアポトーシスSNPsが内反足の潜在的共通経路である。
軽度精神遅滞、緑内障、正常成長、正常頭囲、第3指の屈指症を呈したルビンスタイン-タイビ症候群の2成人
2p14-p16重複児の胎児における横隔膜異常筋発達

2009年12月 9日 (水)

15q13.3部位の小繰り返し欠失が神経発達の程度と関連するという

A small recurrent deletion within 15q13.3 is associated with a range of neurodevelopmental phenotypes.
Nat Genet. 2009 Dec;41(12):1269-71.

15q13.3部位の小繰り返し欠失が神経発達の程度と関連するという論文です。今回15q13.3の680kbの欠失をもつ4家系を報告する。神経発達の程度はさまざまで、発達遅滞から精神遅滞、けいれんを来たすものまであった。この欠失は、15q13.3の正常と逆位部位におけるローコピーリピートの非アレル再構成の結果生じたものと思われた。この欠失はまたOTUD7Aに作用するが、これまでのデータによればCHRNA7のハプロ不全が15q13.3微細欠失症候群における神経発達異常の主な原因であると思われた。

→2009年1月29日も参照。

Pediatr Resのタイトル

早産児における初期感覚刺激トレーニング(発達脳における影響)
E4アレルと女性であることは小学生の神経行動発達に影響を与える
ガラクトース血症:エピジェネティック効果による単一遺伝子疾患
デンマークにおける妊娠初期の葉酸受容体αに対する自己抗体と口蓋裂
SCAD欠損症におけるフラビンアデニンジヌクレオチド状態と高用量リボフラビンの効果
超早産児における学齢の視神経形態は出生体重異常値と生後早期発達と関連する
抗GATA1自己抗体小児における重度消化管出血と血小板減少
肥満児におけるヒトパラオキソナーゼ1活性とレプチン、アディポネクチンレベル
中国におけるフェニルケトン尿症の変異範囲(よくある変異の地理的分布について)
羊水生化学検査によるバーター症候群の出生前診断
非ユダヤ人におけるテイサックス病の保因者検索効率を高める(HEXA酵素とDNAシークエンスによる34人の保因者と6人の後期発症患者
軽症持続型喘息児における連日、周期的な吸入ブデソニド(パルミコート)治療の小児の皮膚厚
肺高血圧のRhoキナーゼ阻害薬の効果

2009年12月 8日 (火)

染色体マイクロアレイの解釈(小児神経科医は何をするのか?)

Chromosomal microarray interpretation: what is a child neurologist to do?
Pediatr Neurol. 2009 Dec;41(6):391-8.

 染色体マイクロアレイの解釈(小児神経科医は何をするのか?)についての論文です。染色体マイクロアレイは現在、心身発達遅滞、精神遅滞、最近増加している自閉症スペクトラム疾患を含む神経発達障害児の診断に中心的な役割を果たしている。アレイはより高性能になり、その使用範囲は広がっており、小児神経科医は異常染色体アレイ結果に出くわすことも多くなった。そのデータの解釈はいつも単純明快なものではない。このまとめの論文では染色体マイクロアレイの結果の実際について議論し、小児神経科医がいろんな検査結果に対応できるアルゴリズムを示し、遺伝型-表現型関係の証拠に基づいたアレイのデータをもつ標準システムを提案している。

Muscle Nerveのタイトル

最大運動ユニット発火頻度と過分極性後電位間隔における短時間訓練適応
手根管圧迫解除後の複合感覚インデックスと臨床的予後との関係
伝導ブロックを伴う家族性脱髄感覚運動ポリニューロパチー
哺乳類と鳥類の神経末端におけるポリエチレングリコールの効果の知見
肘部尺骨神経症の患者の超音波所見(横断面像と電気生理学的腫脹比の比較)
ミトコンドリアtRNA変異患者における酵素分析の限定診断的価値
DMD患者における新しい身体評価としての6分間歩行テスト
ギラン・バレー症候群後1年間の心理社会的異常
ミオスタチン遺伝子の遺伝的多様性は、先天的ミオトニアにおける筋肥大と臨床的浸透度を説明しない
重症の手根管症候群における錯覚
上腕骨骨折後の非典型的二重神経(超音波による診断)
脳神経障害、自律神経障害、呼吸不全、自己抗体を呈した急性発症CIDP
糖尿病性神経障害:β細胞にIFNβを発現したトランスジェニックマウスによる末梢神経変性と再生電気生理学的、形態学的スタディ
単ガンマグロブリン血症を呈した散発性後期発症ネマリンミオパチー(SLOMN)において化学療法が奏効した
NF1の患者とCMT1Bの患者
梨状筋症候群を呈したびまん性大B細胞リンパ腫
外眼筋におけるIGF1を作る細胞としての神経鞘細胞
多発神経内血管腫による多段階尺骨神経症

2009年12月 4日 (金)

重度の片側小脳低形成の予後

Outcome of severe unilateral cerebellar hypoplasia.
Dev Med Child Neurol. 2009 Oct 23.

 重度の片側小脳低形成の予後についての論文です。完全もしくはほぼ完全な小脳半球の欠損は例外的で、単発症例のみ報告されている。今回重度の片側小脳低形成の小児の長期予後を調べた。後方視的スタディにより片側小脳低形成の7人の小児の神経画像、臨床所見、認知予後を記載した。5人が男児、2人が女児でMRIの初検査年齢が平均1歳3カ月(9か月から8歳10カ月)最終フォローアップ年齢が平均6年6カ月(2年3カ月から14年11カ月)であった。一人で在胎21週で胎児MRIで異常をしてきされた。左小脳半球罹患が5人で、右小脳半球は2人であった。虫部病変は5人であった。後部窩の容量はまちまちであった。フォローアップしていくと体幹失調、筋緊張低下などの神経所見は5人で認め、四肢失調が3人、首振り運動が2人で認めた。3人が学習障害、5人で言語構音障害、一人で重度の行動障害を認めた。重度の片側小脳低形成は胎児期の小脳破壊イベント、おそらくは虚血性の後の後遺症と予後はさまざまで、ほぼ正常発達から著明な発達障害までである。失調はよく認めるが、先行する指標とはならなかった。小脳虫部低形成の合併はよく認めるが、いつもではなく、認知障害と関連していた。正常虫部では予後がよく、体幹失調も認めなかった。

Eur J Paediatr Neurolの論文

小児脳腫瘍治療後の認知障害の危険因子
脳性麻痺小児のボツリヌス毒素の使用(2009年ヨーロッパでのコンセンサス)
小児、成人の劣性アタキシアについて
CHAT遺伝子変異による先天性筋無力症の長期観察
コハク酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼ欠損症における睡眠障害
小児脳梗塞の病因
SCO2遺伝子のホモ欠失により喘鳴と呼吸障害を伴うSMA様の臨床症状を呈する
ドゥシェンヌ型筋ジストロフィーの若年同胞の心理社会的適応
薬剤抵抗性てんかんの小児の迷走神経刺激効果
多発性硬化症とその単発亜型小児における倦怠感とうつ。
低K性周期性四肢麻痺患者におけるCACNA1S遺伝子の新規Arg528Gly変異による重度呼吸障害
白人小児に認めた可逆性脳梁病変+小脳症状を呈した軽度インフルエンザ関連脳炎脳症
満期産における分娩仮死の急性非特異的基準と非中枢神経臓器障害の分析
神経ボレリア症における非特異的所見
小児期発症てんかんの睡眠由来脳波の付加価値
アンジェルマン症候群の異常髄鞘化
Citrobacter koseri による細菌性髄膜炎(脳外科的適応?)
新生児発症の浴室関連の小児交代性片麻痺
PKAN治療における深部脳刺激(間違えかそれとも新しいターゲットか)

2009年11月22日 (日)

セッケル症候群に認めたopened型、closed型の裂脳症

Open and Closed Lip Schizencephaly in Seckel Syndrome: A Case Report.
J Child Neurol. 2009 Sep 30.

セッケル症候群に認めたopened型、closed型の裂脳症の症例報告です。セッケル症候群(OMIM 210600)は、古典的な鳥の頭様低身長症の代表である。特徴的な頭顔面奇形と骨欠損に加えて、心血管異常、造血器、内分泌、中枢神経系の異常を特徴とする。この臨床的、遺伝的に多様な症候群の全表現形はいまだよくわかっていない。今回セッケル症候群の2歳5カ月の小児で、2近親の血縁関係のある両親から生まれたイスラム教の児である。この病気の古典的は表現形に加えて、この患者はopened型、closed型の裂脳症が頭部CTにて見つかった。私たちが知る限り裂脳症とセッケル症候群の合併は、英語文献においては報告がない。さらにこの症候群と関係のある小脳皮質奇形のまとめを手短に述べる。

※Seckel症候群は,子宮内および生後の成長障害で重度の低身長症を示すが,均整のとれた小人症で,精神発達遅滞,小頭症を特徴とする。Seckelが鳥の頭様低身長症(bird-headed dwarfism)として最初に報告した(1960)。原因遺伝子の存在する位置によってI,II,III型に分類される。

2009年10月10日 (土)

 ジュベール症候群における発達と形態異常

Development and Dysmorphism in Joubert Syndrome--Short Case Series from India.
J Trop Pediatr. 2009 Sep 15.

 ジュベール症候群における発達と形態異常についての論文です。診断基準とMRIでmolar-toothサインを呈したジュベール症候群(JS)の5人を対象とした。前額突出、開口、耳介低位が顔貌異常として認めた。重度発達障害が3人の小児で認めた。何らかの発達遅滞は5人全員で認め、画像での異常所見とは無関係であった。 新生児期に合併症を呈した小児は、経過観察中により重度の発達遅滞を呈する傾向にあった。ひとりで睡眠障害や多動をうまくコントロールすると認知面もよくなった。神経発達観察と介入は、JSの子供の発達を助ける。JS児では網膜、腎臓、肝機能の一般的なスクリーニングに加えて、認知機能、睡眠、行動機能の観察も必要である。

2009年9月26日 (土)

Dyschromatosis ptychotropica:新しい色素異常症(てんかん性脳症ならびに進行性の中枢神経委縮症の男児におきた珍しい色素沈着病)

Dyschromatosis ptychotropica: an unusual pigmentary disorder in a boy with epileptic encephalopathy and progressive atrophy of the central nervous system-a novel entity?
Eur J Pediatr. 2009 Aug 26.

 Dyschromatosis ptychotropica:新しい色素異常症(てんかん性脳症ならびに進行性の中枢神経委縮症の男児におきた珍しい色素沈着病)についての論文です。皮膚と中枢神経系は外胚葉由来の組織で、発生学的に関係が深い。両臓器に影響を及ぼす遺伝病は、皮膚と神経の両方の病気に認める。今回てんかん性脳症、重度の知的障害、視神経委縮、進行性の小脳とテント上の委縮を呈した男児を経験した。彼は浮腫とヒプスアリスミアを伴う進行性脳症(PEHO)を疑われた。彼は進行性の首や鼡径部、腋窩に、網目状、斑状の高、低色素沈着といった報告のない色素異常症を呈した。この神経異常と皮膚異常の組み合わせは、一元的な病因と思われ、新しい症候群と考えてみた。この珍しい皮膚病変のために、dyschromatosis ptychotropicaという言葉を提唱してみた。さらに症例が蓄積すれば、これらの症状を呈する原因の解明や、また色素沈着病やてんかん性脳症の病態生理の理解が進むことになるだろう。

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