中枢神経合併の聴覚症候性先天性サイトメガロウイルス感染症におけるガンシクロビルの効果
Effect of ganciclovir therapy on hearing in symptomatic congenital cytomegalovirus disease involving the central nervous system: a randomized, controlled trial.
J Pediatr. 2003 Jul;143(1):16-25.
中枢神経合併の聴覚症候性先天性サイトメガロウイルス感染症におけるガンシクロビルの効果についての論文です。今回先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症におけるガンシクロビル治療の効果と安全性について調べた。中枢神経合併の症候性CMV感染症の新生児を6週間ガンシクロビル静注と無治療群に無作為に分類した。最初のエンドポイントを、ベースラインと6カ月時でABRの正常化したときにした。ベースラインで聴覚が正常の人は、両時期でABR正常とした。1991年から1999年で100人が対象となった。うち42人がベースラインと6カ月でABRで聴覚検査を行われ、最初のエンドポイントで評価の対象となった。ガンシクロビル群25人中21人(84%)が、ベースラインと6カ月後で聴覚の改善もしくは正常のままであった。無治療群17人では10人(59%)であった。聴覚が悪くなった患者は、ガンシクロビル群では0人に対し、無治療群では7人であった。43人全員でベースラインと1年後移行にABRをおこなった。1年後移行ではガンシクロビル群5人(21%)で聴覚の増悪を認め、無治療群では13人(68%)に認めた。89人全員で、この研究中に絶対好中球数を調べたところ、46人ガンシクロビル群では29人(63%)がグレード3か4の低下に対し、無治療群では43人中9人(21%)であった。中枢神経合併の症候性CMV感染症の新生児期に行うガンシクロビル治療は6カ月時の聴覚異常を予防してくるし、1年以降の聴覚障害も予防できるかもしれない。およそ2/3の乳児は治療中に好中球減少をきたす。


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