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カテゴリー「てんかん」の103件の投稿

2009年12月24日 (木)

部分てんかんと後期発症てんかん性スパスムを合併したウエスト症候群

Clinical study of West syndrome with PS and late-onset epileptic spasms.
Epilepsy Res. 2009 Nov 23.

部分てんかんと後期発症てんかん性スパスムを合併したウエスト症候群についての論文です。ウエスト症候群に似ているが、完全には典型タイプに合致しない症例がいる。今回の目的はこの状態が古典的なウエスト症候群の多型であるかどうか、他の病因と関連する特徴があるかどうか調べることである。今回部分てんかん(PS)と後期発症てんかん性スパスム(LOES)を合併有無のウエスト症候群85人の脳波、臨床所見、画像所見、病態生理メカニズムを2-5年経過観察した。PS合併ウエストが21人、LOES合併ウエストが11人、PSのないウエストが52人で発症月齢平均はそれぞれ5.7カ月、20.68カ月、6.26か月であった。全員で古典的なウエストの特徴をいくつか有したが、前2群ではスパスムや脳波、スパスムの頻度や期間、片麻痺、画像所見の非対称性が、後1群と比べてよく認めた。LOESは長い強直成分を持ち、焦点的、多焦点的なスパイク、シャープ波を前側頭部や中心側頭部に優位に認め、神経画像はウエスト症候群の画像とは異なるものであった。PSやLOESを合併したウエスト症候群は、脳波臨床、画像所見が古典的なウエスト症候群とは違い、特別な年齢依存性のてんかん性脳症タイプを呈するようである。前者では局所起源の全般てんかん、後者はウエストとレノックスガストーの中間的な位置にあると思われた。

.Eur J Neurolのタイトル

ALS患者のGH-IGFシステム:下垂体GH分泌とIGFと臨床症状との関係について
眼輪筋の電気的活性は患者の眼瞼けいれんに対しボツリヌストキシンの有効性を増やさない。
多発性硬化症の性比と臨床型
ALS患者におけるニューロフィラメントに対する髄液と血清抗体
REM睡眠行動異常疾患における黒質線条体のドパミン変性の意義
中国におけるてんかん外科
パーキンソン病における心臓メタヨードベンジルグアニジンのシンチグラフィー診断精度
若年成人の脳梗塞の長期死亡率と血管疾病率
けいれん後の大脳パーフュージョンCT
McLeod症候群の線条体変性の進行
ラミンB1変異のない5q23.2-q23.3関連常染色体優性ロイコジストロフィーの家系
ミトコンドリア疾患の分子診断のEFNSガイドライン
パラオキソナーゼ遺伝子の多型と梗塞の重症度

2009年12月22日 (火)

Dravet症候群と脳深部刺激

Dravet syndrome and deep brain stimulation: Seizure control after 10 years of treatment.
Epilepsia. 2009 Nov 16.

 Dravet症候群と脳深部刺激(治療10年後のけいれんコントロール)についての論文です。Dravet症候群は遺伝的に重症なてんかんで認知退行と失調が特徴である。患者に認めるけいれんの多くのタイプはたいてい薬物抵抗性である。今回視床深部脳刺激(DBS)を行い10年間経過観察できたDravet症候群の2成人について報告する。一人は部分起始けいれんを持ち19歳時にDBSを受けたところ、DBS開始後はけいれんのコントロールが著明に改善した。もう一人は全身けいれんの患者で、34歳の時にDBSを埋め込み、いまだ大きな効果は得ていない。二人とも副作用はなく、認知変化も認めなかった。これはDravet症候群患者に長期間経過を観察しえた初めての報告である。今回Dravet症候群の患者のてんかんに対するDBSの効果は、DBS治療の開始年齢とけいれんのタイプと関係していることが推察された。

.最近のPediatric Neurologyのタイトル

免疫グロブリン後の肺炎マイコプラズマ脳炎の急激な回復
早期ミオクロニー脳症と非ケトン性高グリシン血症
良性新生児けいれんを引き起こすKCNQ2遺伝子の新規変異
精神的な片側偽眼瞼下垂
ローランドてんかんにおける神経心理的障害
突発性発疹関連脳症(日本国内調査)
ジストロパチーと自閉症スペクトラム疾患の関連
てんかん外科後の内科治療戦略
脳低温療法をうけた正期産児にけいれんを良く認める。
新生児におけるAmplitude integrated 脳波
マイコプラズマ肺炎の重症でまれな合併症としての横断性脊髄炎
発症前リー脳症のMRI拡散強調画像
デジェリン・ソッタス病における経口クルクミンの効果
15歳女児に認めた橋本病脳症(脳波所見と経過)
後期発症乳児神経セロイドリポフスチノーシス(アラブにおける新規変異)
単純ヘルペスⅠ型脳炎と後頭葉虚血梗塞
家族性血小板減少症による胎児頭蓋内出血
小児血清抗胎児脳抗体は自閉症を予測しない。
片頭痛小児における予防薬とサイトカインとレプチンレベル

2009年12月18日 (金)

カルバマゼピン併用時のアセトアミノフェン毒性

Acetaminophen toxicity with concomitant use of carbamazepine.
Epileptic Disord. 2009 Dec 9.

カルバマゼピン併用時のアセトアミノフェン毒性についての論文です。アセトアミノフェンは、最大容量を超える使用で急性の肝機能傷害を起こす、よくつかわれる沈痛薬である。ある患者では、通常の使用量でも肝細胞の障害リスクが増加する。今回複雑部分発作でカルバマゼピンを服用している34歳の男性が急性の肝腎機能不全ををアセトアミノフェン2.5g/日以下で起こした。これはカルバマゼピン服用中の患者では、アセトアミノフェンの慢性投与を避け、使用時には肝機能傷害徴候を慎重に観察し、低用量でしようすべきだと思われた。

.Epilepsy Resのタイトル

発作性疾患における外来患者の短期ビデオ脳波の有用性
良性乳児けいれんの前方視研究
fMRIでとらえた左内側側頭葉てんかんの機能的てんかんネットワーク
ラットキンドリングモデルにおける脳インターフェロンガンマとIL6の免疫グロブリン静注治療の効果
絶食マウスにおける食後スコポラミン誘発けいれん(けいれん抑制に対する鎮静効果の評価)
部分けいれんと後期発症てんかん性スパスムを伴ったウエスト症候群の研究
新皮質てんかんの局所化MRSの適応
プレガバリンではなくカルバマゼピンによる眼球調節(健康人における急性客観性中枢神経副作用の研究)
薬剤抵抗性のRett症候群のレベチラセタムの効果
けいれん関連の500Hzを超える高頻度振動検出
新生児低血糖に続いて起きる症候性後頭葉てんかんの長期予後
17染色体長腕の多様な表現型としての新しいてんかん病変の証拠
ウンフェルリヒト-ルンボルグ病における興味深い所見としての基底核T2High病変
てんかん性律動速波の患者の術前後の評価のための脳磁図時間周波数解析

2009年12月 8日 (火)

ラスムッセン脳炎の国家的調査

Nationwide survey (incidence, clinical course, prognosis) of Rasmussen's encephalitis.
Brain Dev. 2009 Nov 24.

ラスムッセン脳炎の国家的調査についての論文です。ラスムッセン脳炎は進行性で破壊的なてんかん疾患で慢性の局所脳炎が原因である。今回日本のラスムッセン脳炎の臨床所見、治療効果、予後を調べるために、国家的調査を行った。対象は13の医療施設にいる27人の患者であった。彼ら全員がラスムッセン脳炎の臨床的、神経画像的診断基準を満たし、14人で病理的な検査も行われた。彼らは小児期発症急速進行タイプ(19人)と後期発症緩徐進行型(8人)に分かれた。てんかん発症年齢は急速型で4歳4カ月、緩徐型で16歳である。てんかん発症年齢からけいれん頻発になる平均期間は、急速型で1年4カ月、緩徐型で3歳4カ月であった。高用量ステロイド(14人)、高用量γグロブリン(12人)を含む免疫療法は、それぞれ5人と4人でけいれん頻度が50%以上減少した。8人で局所皮質切除し8人中5人で著明な改善した。また7人で機能的半球切除術を施行し、、7人全員でけいれんのコントロールがつくようになった。高用量ステロイドとγグロブリン静注療法はラスムッセン脳症の患者のけいれんの悪化を軽減したが、病状の進行を止めることはできなかった。機能的半球切除術は、その早期適応が議論の分かれるところであるが、未だラスムッセン脳症の唯一の治療法である。

Pediatricsの論文

1-11歳までのアメリカ小児の血清25水酸化ビタミンDレベル(子どもはビタミンDを必要としているか?
RSウイルス予防のために2009COID推奨(効果、費用、EBMの問題)
RSウイルスによる疾病の減少のための免疫予防の役割
低酸素性虚血性脳症成熟児の10分アプガースコアの予後
非外傷性脳損傷は、1歳未満の硬膜下出血のもっとも一般的な原因
アメリカの10の場所での青少年中のダウン症の有病率
212人の超低出生体重児の被曝
自閉症疾患の青少年の易刺激性に対する治療としてのアリピプラゾール
ビリルビンの抗酸化作用と小児の非アルコール性脂肪肝
UGT1A1遺伝子の多型と小児非アルコール性脂肪肝のリスク
小児の外傷性脳損傷後の大脳血流圧持続モニタリング

2009年12月 6日 (日)

熱性けいれんの遺伝的感受性

Genetic susceptibility to febrile seizures: Case-control association studies.
Brain Dev. 2009 Oct 22.

熱性けいれんの遺伝的感受性についての論文です。熱性けいれんの遺伝的素因は昔から言われてきた。日常診療において直面する熱性けいれんの小家族や散発性症例では遺伝形式は多遺伝性と思われる。候補遺伝子が熱性けいれんに感受性があるかどうか調べるために、われわれは熱性けれん患者と対照で遺伝関連スタディを行った。免疫反応系(IL1B)、内在性カンナビノイド(CNR1)、酸-塩基バランス(SLC4A3, SLC9A1, SLC9A3)、ギャップジャンクションチャネル(CX43)、GABAA受容体輸送蛋白(PRIP1)遺伝子のSNPs解析を249人の熱性けいれん患者(186人が単純性、63人が複雑性)と225人のコントロールで行った。すべてのアレル頻度でコントロールと全熱性けいれん群、単純性熱性けいれん群、複雑型熱性けいれん群では差は認めなかった。単純性熱性けいれん患者では家族歴がある群とない群に分けられ、散発性単純性熱性けいれん群ではIL1B -511 SNPと関連を認めた。結論としてこれらのデータはサイトカイン遺伝子は、熱性けいれん感受性のエンハンサーやアテニュエーターとして働いていると思われた。遺伝関連スタディは、少なくとも患者の亜群において熱性けいれんの分子的メカニズムの解明に効果的な方法と思われた。

Clin Genetの論文タイトル

POU3F4変異を持つ女性の表現形と遺伝子型
四肢奇形の非翻訳調節遺伝子
性染色体シークエンス(精神遅滞におけるX染色体位置所見)
神経鞘腫症におけるSMARCB1/INI1母系生殖細胞モザイク
X染色体精神遅滞を起こす病気を同定するための大規模シークエンス
オートファジー異常によるX連鎖ミオパチー
スペインのシスチン症患者32人におけるCTNS遺伝子の分析
免疫不全、顔貌異常、視神経萎縮、骨格異常、発達遅延をきたす新規症候群
von Hippel-Lindau病のサーベイランス

2009年12月 3日 (木)

Andersen-Tawil症候群患者のKCNJ2遺伝子の新規変異

Novel de novo Mutation in the KCNJ2 Gene in a Patient With Andersen-Tawil Syndrome.
Pediatr Neurol. 2009 Dec;41(6):464-6.

Andersen-Tawil症候群患者のKCNJ2遺伝子の新規変異についての論文です。Andersen-Tawil症候群はまれな常染色体優性遺伝病で、突発性の筋脱力、不整脈、形態異常を特徴とする。内向き整流性カリウムチャネル蛋白Kir2.1をコードするKCNJ2遺伝子の変異がこの疾患と関連があるとされている。今回、Andersen-Tawil症候群患者にKCNJ2遺伝子の新規変異を見つけた。この変異は、146番目のアミノ酸のグリシンからアラニンへの変異で、そこは細胞外孔ループに位置し、イオン選択フィルターとして働いている場所である。この患者は、アセタゾラミドへの反応はなかったが、スピロノラクトン、アミロライド、K補給の併用療法で麻痺エピソードは改善された。

最近のBrain and Developmentのタイトル

ウエスト症候群患者における末梢血リンパ球サブセットと血清サイトカイン
ラスムッセン脳症の国際的調査(有病率、臨床経過、予後)
日本福岡県におけるADEM、多発性硬化症、急性横断性脊髄炎小児の臨床スタディ
プロバイオディックの使用に関連した乳酸菌による脳症
急速な聴覚刺激に対する脳の反応の初期発達(脳磁図によるスタディ)
小児期の脳腫瘍の臨床的特徴は、診断前にどのように進展していくか。
現実的な視点から見たパナイトポーラス症候群を特徴づけるポイントは何か?
低年齢発症の神経性食思不振症では体重増加前後で局所大脳血流が変化する。
熱性けいれん重積における脳波の役割
分娩後の低出生体重児の大脳血流におけるPROMの影響
Dravet症候群イタリア人患者37人における初期臨床所見と認知予後
熱性けいれんの治療(歴史、現在のやり方、今後の見通し)
熱性けいれんと遺伝的感受性(ケースコントロールスタディ)
成熟ラットの重度の虚血脳にES細胞由来の神経前駆細胞を移植した後の行動改善
日本における現在の熱性けいれんの治療
小児におけるてんかん性脳症は免疫が病因となっている可能性がある。
一次運動皮質におけるガンマ振動(MEGによる分析)

2009年11月25日 (水)

 ローランドてんかん小児における神経精神障害

Neuropsychologic impairment in children with rolandic epilepsy.
Pediatr Neurol. 2009 Nov;41(5):359-63.

 ローランドてんかん小児における神経精神障害についての論文です。中心側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん(ローランドてんかん)の患者は、正常な知能であるが、しばしば神経精神障害を呈することがある。このスタディでは35人のローランドてんかん患者が参加した。彼らを3つのグループに分けた。グループⅠはローランド域の異常はあるが、治療をしてない群、グループⅡはローランド域の異常があり治療している群、グループⅢはかつては異常であったが、今は焦点異常もなく治療もしていない群である。コントロール群として年齢、性、社会文化レベルを合わせた16人を選んだ。すべての小児に標準化神経精神テストを行った。WISC、ベンダーゲシュタルトテスト、Stroop Test、Visual Aural Digit Span、Reading and Writing Performance、Dichotic Listening Testである。コントロール群と比較して、視覚運動能力、読字力、言語刺激に対する注意が著しく障害されていた。読字障害はけいれんやてんかん波による抑制のある患者に認めた。ローランドてんかんの良好な経過に対し、この障害は学習障害を来たした。それゆえあらゆる学習障害が出てこないか、患者は経過を追って観察していかないといけない。

 小児の良性てんかんは、激しい脳波の割に良性に経過すると思っていましたが、読字障害など高次機能に影響する恐れはあるのですね。

2009年11月15日 (日)

小児欠神発作におけるバルプロ酸耐性の危険因子

Risk factors for valproic acid resistance in childhood absence epilepsy.
Seizure. 2009 Oct 15.

小児欠神発作におけるバルプロ酸耐性の危険因子についての論文です。バルプロ酸は小児欠神発作の75%に有効とされる。このスタディの目的は新規に診断された小児欠神てんかん(CAE)に対するVPAの反応と関連した臨床的、社会的な因子を見つけ、これらの因子が長期の発作抑制に影響を与えているかどうかみることである。180人のCAEの小児の医療カルテを後方視的にまとめた。臨床的、脳波的、画像的所見から完全なバルプロ酸による発作抑制と長期のてんかん予後との関係をしらべた。バルプロ酸が効かなかったことに関連する因子を個々に、多変量解析にて同定した。バルプロ酸治療は112人で成功した。バルプロ酸に反応しなかった小児は、全身性の強直間代痙攣GTCSを呈しており、52.9%が治療前発作が日に10回以上認めた。またバルプロ酸に反応しなかった群に対して、反応した群は診断時年齢が高かった。長期発作抑制は、GTCSの存在、初期治療がうまくいかなかったこと、発作コントロールに多剤が必要なことと関連した。結論として、今回のスタディにより臨床発作型はバルプロ酸に対する反応と関連していることがわかった。新規に診断された欠神てんかんの小児の家族への説明の際にこのことは考慮に入れるべきである。

2009年11月 2日 (月)

小児てんかんのカルバマゼピン治療の心臓に対する影響

Cardiac effects of carbamazepine treatment in childhood epilepsy.
Neurologist. 2009 Sep;15(5):268-73.

小児てんかんのカルバマゼピン治療の心臓に対する影響についての論文です。低血圧、徐脈、AVブロックがカルバマゼピン(CBZ)の心臓血管系の影響である。しかしながら心室に対するCBZの直接的な影響は、あまりみかけない。今回もともと心臓疾患のない小児患者の心室機能に対するCBZの影響をしらべ、小児の治療量のCBZが心室機能異常や心電図変化をきたすかどうか決定した。CBZで治療されている40人(31人が男児で9人が女児)のてんかん患児がこのスタディに参加した。脳波、心電図、心エコー、脳CT、を全員に、治療前と治療後3か月、12カ月に行った。収縮期、拡張期の心室中隔厚と左室後壁、左室径をMモードで測定した。収縮期末、拡張期末容積(ml)、収縮容積(ml)、FS、EFを計算して算出した。1年間フォローし、心電図異常は誰もいなかった。左室機能を表すFSとEFは、大きな変化は認めなかった。結論としてCBZはもともと心疾患のようなリスクのない小児てんかん患者には安全な薬と思われる。リスクのあるグループで治療が行われるときは、心機能に対し、リスクを見つけ、観察していくべきだと思われた。

2009年10月27日 (火)

ビガバトリン治療でおきる小児のVacuolar Myelinopathy

Pathological Evidence of Vacuolar Myelinopathy in a Child Following Vigabatrin Administration.
J Child Neurol. 2009 Sep 22.

 ビガバトリン治療でおきる小児のVacuolar Myelinopathy(封入体性髄鞘障害)についての論文です。ビガバトリンはGABAのアミノトランスフェラーゼ阻害薬で抗痙攣薬として用いられる。動物実験では髄鞘内浮腫と白質の封入体と関連があるといわれている。同様の病理像は、この薬で治療された中枢神経系ではまだ報告がない。今回脳性の早産による低酸素性虚血性脳症の四肢麻痺小児が、9か月に始まったインファンタイルスパズムの治療のためビガバトリンを投与された。投与後すぐに重度の神経学的異常を認め、3週間後に亡くなった。神経病理検査では白質の封入体と髄鞘内浮腫を認めた。これは人においてビガバトリン誘発の髄鞘内浮腫をきたした最初の報告である。もともと髄鞘に異常をもつ乳児や小児におけるビガバトリンの安全性について正確に評価する必要がある。

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