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熱性けいれんと致死率

Death in children with febrile seizures: a population-based cohort study.
Lancet. 2008 Aug 9;372(9637):429-30.

熱性けいれんをしたことのある子の致死率についての論文です。

熱性けいれんの子どもの致死率の大規模スタディはない。デンマークで28年にわたるfollow upできた熱性けいれん後の致死率について大規模コホートスタディを実施した。1977年1月1日から2004年12月31日までデンマークで1,675,643人の子どもが生まれ、健康状態と死亡原因の情報を得た。子どもたちは3ヶ月から死んだり、移住したりするまでfollow upした。また2005年8月31日までfollow upした。最初の熱性けいれん後の全ての原因がはっきりしている死亡を生存率分析により推測した。さらにコホート内ケース・コントロール研究であるネスティド・ケース・コントロール研究を用いて、、なくなった8172人の子どもの熱性けいれんと神経的異常について、その対象群のものといっしょにカルテを回収した。全体としては8172人の子どもが亡くなり、51215人の熱性けいれんの子どもがおり、うち232人がなくなった。熱性けいれん群の亡くなった人は80%以上が発作から最初の1年以内であり、90%異常が2年以内であった。それ以降は一般の致死率と変わりなかった。熱性けいれんから2年以内の人10万人いたら132人が亡くなっており、熱性けいれんを起こしたことのない人10万人では67人が亡くなっている。ネスティド・ケース・コントロール研究では単純型の熱性けいれんでは、致死率は一般大衆とさほど変わりなく(1.09)、複雑型熱性けいれんでは致死率が上がる(1.99)。この結果は、あらかじめ持っている神経的異常や引き続き起こるてんかんによりある程度説明できる。熱性けいれんを起こした子どもであっても、長期の致死率は上がらない。しかし複雑型熱性けいれんから2年間はやや致死率が増加する程度である。熱性けいれん後の死はたとえハイリスクの子どもであってもまれであり安心してよいものである。

熱性けいれんがあったって致死率はそう変わらないのですね。今までなんとなく親に説明していましたが、根拠となる論文だと思います。

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